近所のスーパー、リニューアル後のなぜ。
平日18時、保育園にお迎えに行ったあとは、その足でおやつを買いに行くのがわが家のちょっとしたルーティンだ。
（毎日じゃないけど、ふーちゃんからの「今日はどうする？」という圧はまあまあ強め。）
おやつを買いに行く先は、近所のドラッグストアかスーパーの2択。
そのスーパーが最近リニューアルされて、通路は広く、照明も明るく、とっても快適に生まれ変わった。
……でも、最初にリニューアル後の姿を見たとき、正直こう思った。
「なんで？？？」
入り口に、ちょっと気になるあるものが並んでいた。
しかも、以前は2つあった入り口が、リニューアルを機に1つに統一。
どうしてもそこを通らないと中に入れない構造に変わっていた。
「これは危険だな…」と思いつつ、
ふーちゃんもづーちゃんも、ありがたいことに何度通ってもスルー。
気づいているのかいないのか、特に反応もなし。
「もしかして、このまま何事も起きないのでは…？」
油断していた。
慢心、ダメ、絶対。
見たことある光景。これは現実か？漫画の中か？
その日もいつも通り、ふーちゃんに「今日はどうする〜？」と聞かれたので、
なんとなくそのスーパーに向かうことに。
づーちゃんも上機嫌。いい感じ。
——の、はずだった。
「これしたいぃぃぃぃぃぃぃ！！！」
づーちゃん、スーパーの床に寝転ぶ。
うつ伏せで、完全にフリーズ。
……え、これ漫画で見るやつ。笑
そして、発せられる禁断の言葉。
「ガチャガチャ。」
うん、そりゃ気づいてるよね。
ずっと思ってたけどさ……
なんでこんなところに置くのよ。ブー。
そこは別に、リニューアルしなくてよかったんじゃないの？
ここで買ったら、負けだと思った。
このスーパーは、わが家にとって大事な補給基地。
おやつにおかず、牛乳にアイス。日々の暮らしに欠かせない。
でも、ここでガチャガチャを買ってしまったら——
この店＝ガチャの店という認識が、づーちゃんの脳に深く刻まれてしまう。
次からは、入り口に近づいただけで「ガチャ！」
買わなければ泣き、買ってもどうせすぐ飽きる。
このループは、財布にも精神にも、かなりキツい。
ここは絶対に譲れない。死守！
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【フーさん的解決策】まるで何もなかったかのように。
づーちゃんを抱っこし、無言のままお菓子コーナーへと一直線。
途中で泣き止み、おやつを選び出すづーちゃん。
「助かった…」
しかし、戦いはまだ終わっていない。
帰り道が、残っている。
いかに「何もなかったかのように」、
いや、「最初から何も起きていなかったように」通り過ぎられるか。
ふーちゃんと手をつなぎ、
づーちゃんを抱っこしたまま、私はそっと入り口のガチャゾーンに背を向けた。
「今日のおやつ、おいしそうだね〜」
なんて、さりげなく話しかけながら、足早に出口へ向かう。
名付けて、「しれっと退散」。
づーちゃんは、あんなに叫んでいたのが嘘のようにニコニコ。
私はというと、ひたすら話しかけて気をそらすことに集中。
（何を話してたかは、もう覚えていない。集中しすぎて。）
この作戦、演技力が生死を分ける。
ギリギリ勝利。だが、次も勝てるとは限らない。
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終わりに
ファミレスとか大型ショッピングセンターとか、たまに行く場所ならまだ許せる。
でもスーパーは、ほぼ毎日通う場所。
そんな生活インフラの入り口にガチャガチャを置くって……
これはもう、戦略というより罠。いや、兵器。
しかもあのガチャのおもちゃ、
だいたい次の日にはリビングの床で転がってるんだよね。無残に。
ちょっと今後はスーパーに行く回数を減らして様子見するかなぁ。
「ガチャがあるから行かなくなった」っていうお客さん、
実際、いると思うんだよね。
店長、本当にこれでいいんですか？（知らんけど）
ガチャガチャもろくにさせてあげれなくて情けないけど、
「親ガチャ外れた」って子どもたちに言われないよう愛情でカバーしよう。
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